児玉大紀

三土手大介×児玉大紀『究極のベンチプレス理論』はベンチプレスが強くなるヒントがいっぱい!

どうも。ひょろガリーマン(@30muscle)です。

『究極のベンチプレス理論』の書籍は2017年2月に発売しており、究極シリーズとしては一番最初のものになります。

しかし、私の場合、2018年8月5日に発売となった『究極のスクワット理論』と『究極のデッドリフト理論』の先行販売と同時に購入をし、見たのもこのふたつの後なのでごく最近のことです。

スクワット理論とデッドリフト理論を見ていたからこそ、発売当初に手にした人とは違った視点で観れたと思うので、いまが手に取るタイミングだったんだろうと勝手に思っています。

『究極のスクワット理論』と『究極のデッドリフト理論』のレビューはこちら。

正直なことを言うと、『究極のベンチプレス理論』は買おうかどうか悩みました。

スクワット理論とデッドリフト理論はセットで安くなるということもありましたし、そもそもベンチプレス理論だけがお高いお値段だったので…

しかし、ベンチプレスは伸ばしたい種目でもありましたし、ビッグ3でただひとつ究極理論が抜けてしまうのもなんか違うだろうということでビッグ3の究極理論をまとめ買いしました。

そんな『究極のベンチプレス理論』。

買ってよかった?それとも後悔した?
正直にレビューします。

世界×世界

『究極のベンチプレス理論』は日本人で初めてビッグ3トータル1トンを達成した三土手大介選手だけではなく、ベンチプレス世界チャンピオンに16回なった児玉大紀選手のコラボと超豪華です。

世界の頂点を獲ったふたりの解説だから、すごいことになるに違いない!

という感じですが、一度クールダウンして冷静に。

まず、先に誤解のないように伝えておきますが、これを見たからといって、次のトレーニングからいきなり扱える重量が10kg、20kg変わってくるというものではありません。

そんなチートな技があるなら、もっと価格を高くしてもいいぐらいです。

ただ、何を意識すべきか、こうするといいなど、普通では聞けないノウハウが詰まっています。

おそらくですが、多くの人が自己流であったり、誰かの真似をしている、あるいは巷でよく言われている教科書通りのフォームでやっている、などのはずです。

パーソナルトレーナーに指導を受けているとしても、その人がベンチプレスを専門でやっている人でない限り、おそらく正しく指導されている人はほとんどいないはずです。

いまのフォームで満足のいく重量を扱えているとしても、本当にそれで正しいのか答え合わせをするといったことでもいいでしょう。

DISC1『究極の理論6項目』

DISC1では、児玉大紀選手が実演を交えながら、6つの究極理論を解説。

その後に、三土手大介氏によるレッシュ理論、4スタンス理論に関する解説があります。

6つの究極の理論は正直に言うとサクッと終わってしまいます。

もしかしたら、ベンチプレスの世界チャンピオンである児玉大紀選手が物凄いノウハウを驚くほどたくさん教えてくれると期待してしまうかもしれませんが、本当にサクッと終わります。時間にするとわずか20分程度です。

ただ、どの業界のトップの話を聞いてもそうですが、突き詰めると不要な削ぎ落されて、必要なものはわずかということなんでしょうね。

そういうことを考えると、ここだけを気を付ければいいというポイントを知ることができるのは非常に貴重と言えます。

競技をしている人以外は、筋トレ歴が長くてもおそらく自己流のフォームでトレーニングをしていると思います。

ここでいう自己流というのは、トレーニングする中でしっくりくるフォームでやっているというだけではなく、トレーニング動画を見てフォームを研究している人もいるでしょう。

もちろん、中には細かくバーベルをどこを目掛けて下ろすとかフォームはこうだといった解説がなされているものもあります。

しかし、そういったものでは解説されていないノウハウがこの短い時間に詰め込まれています。

個人的にも海外のトレーニング動画を見たりしますが、この話は初耳で目から鱗でした。

とくにどうもフォームがしっくりこないという人や、重量が伸びないという人は何かが間違えているはずなので、この『究極のベンチプレス理論』を見ればレベルアップのヒントが得られるはずです。

DISC1『レッシュ理論解説』

レッシュ理論(身体操作理論)とその中にある4スタンス理論の解説。

4スタンス理論とは、人は全員同じ型が正解ということではなく、人それぞれ合った動きがあるというものです。

その名の通り、4タイプに分かれています。

ただし、みんながやらなければならない共通の約束事を守ると、不随意に動くのが4スタンス理論で、自分の形だけを追求すると作りこみになってしまうとのこと。

つまり、自分のタイプがどれかということではなく、まずは大切な約束事を守ることから始める必要がある、ということです。

このルールに関しては肝になるところは伏字にさせてもらいますが、詳細は『究極のベンチプレス理論』で確認してください。

正しく○○○

日常的に当たり前にやっていることではあるのですが、これを意識してやっている人はまずいないといったものです。

これをすることでベンチプレスを正しくセッティングできるとのこと。

5ポイント理論

どのタイプか関わらず、全員が共通している体の起点の解説。

5ポイントというように5箇所の基点があるというのがこの5ポイント理論です。

  1. 首の付け根
  2. みぞおち
  3. 股関節
  4. 足底(そくてい)・足首

それに加えてサブの基点として以下があります。

  1. 手首

これについては三土手大介選手が以下の記事で解説をしています。

これを見ると、フォームをどう考えなければいけないのか、自分のフォームと強い選手のフォームは○○○であるということを理解することで楽になります。

4スタンス理論

人それぞれ利き目があるように、これは生まれながらにして持っているもので、筋肉がついたからとか年を取ったからといって変わるものではないとのこと。自分の特性と考えてください。

つまり、自分のタイプがわかれば、そこを理解しながらトレーニングしていけば記録を伸ばしていけるということです。

4スタンス理論については、三土手大介選手が以下の記事で解説をしています。

セルフチェックするのであれば、4スタンス理論提唱者である廣戸聡一氏のサイト『4スタンス倶楽部』でチェックの方法が紹介されています。

ただし、こちらはあくまでもセルフチェックなので、仮とし、正しく知りたい方は廣戸道場もしくは三土手大介選手のノーリミッツで定期的に開催されているセミナーに参加して自分のタイプをチェックしましょう。

ちなみに、私はセルフチェックではA1タイプ。

今度、セミナーに参加するので、これが合っているかを確かめたいと思います。

DISC2

DISC2は4スタンス理論を深堀りしたパートになります。

A1、A2、B1、B2それぞれのタイプごとのベンチプレスのフォーム解説があります。

解説されるのは以下。

  • 寝る位置
  • ラック高設定
  • グリップ
  • 肩甲骨の意識
  • ブリッジ
  • 足の位置
  • ラックアップ
  • 受けの位置
  • 降ろし方
  • 切り返し方
  • 挙げ方
  • 目線と呼吸

これがタイプごとに違うんですね。

自分のタイプがわかっていないとどれを参考にしていいかわからないということがあるので、せめてセルフチェックだけはしてから見た方が内容が入ってきます。

動画ではすべてのタイプを児玉選手が行っているのですが、児玉選手はA1タイプなので、他のタイプを実践するときは苦しそう…

ただ、世界レベルの選手でも他のタイプのフォームは苦しいということ、つまり自分に合ったフォームをしないと最大限に力を発揮できないということがわかるのでそういったところは面白いですね。

つまり、もし誰かを参考にするのであれば、まず自分のタイプがなにであるかはもちろんのこと、参考にしたい人が自分と同じタイプであるかが非常に重要ということです。

これがズレていたら、そもそも参考にすらならないということです(フォームは。トレーニングや食事、サプリメンテーションとかは取り入れてもいいと思います)。

自分と同じタイプで参考になる選手がいたら、いろいろと参考にしてもいいとは思いますが、最終的には自分にしっくりくるかどうかだと思うので、やっぱり練習あるのみですね。

まとめ

「教科書的なベンチプレスのやり方」はあれど、「ベンチプレスの教科書」と言えるものはなかなかありません。

自分で研究してブレーキ知らずで重量がアップできる人はいいでしょうが、そういった人は間違いなく一握りです。

ステレオタイプのやり方で伸び悩んでいるとしたら、この『究極のベンチプレス理論』で学んぶことで、ひとつの壁をぶち破れると思いますよ!